弁慶坂Ⅰ

城下町方面から越後方面に向って走って来ると、羽越本線を越える陸橋があります。
羽前と越後を結ぶ橋で、羽越橋です。
そこを越えると峠がありますが、通行している人達の100人に99人は由良峠or由良坂と呼んでいるのではないでしょうか?
国土交通省(元建設省)の道路標識にも由良峠と記されています。
しかし、本来の由良坂とは由良から三瀬に行くところの益美荘さんのあるところが由良坂だと思います。
そこの坂も益美荘坂と呼んでいる人がほとんどですが…。あの急坂も間もなく新道路になりゆったりとした上り坂になり安全になります。
さて、それはともかくも最初の坂を上がり一旦下り、又登る訳ですがその側に広い駐車帯があります。そこには公衆電話がありますが、そこの地名は西目になっていますので                    上郷地区になります。
それでいて由良峠呼称はおかしな訳です。本来は弁慶峠と呼ぶべきだと思います。
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義経主従が頼朝の追っ手を逃れながら、奥州下向の際にここに立ち寄り、弁慶が喉の渇いた主人を思い、ナギナタの先で地面を突き清水を湧き出させたという伝承のあるところです。
これに因んで、弁慶清水から弁慶峠 or 弁慶坂と呼ぶのが伝承に基いた地名であると          思います。
続く…。