城下町管内老舗

城下町管内、みゆき通りにある、こちらのお店にシャッターです。

10時55分でしたが、既に暖簾が出ていました(汗;)
やる気がありますなぁ~。感心です。

ここは昔「三日町」と呼ばれた街で、3日の付く日(3日、13日、23日)に
市が行なわれ非常に栄えた街なのです。
更には、羽黒へ行く道、旧羽黒街道でもあったのです。

まさに「天下」を取る程、良い時代があったのです(爆)

懐かしいです。

祖母に連れられて行った食堂では、入店前にこれでメニューを決めて
入ったものです。

しかし、実物とはかなり違うお店もあったのを子供心に覚えています。

小学生の時には既に、食堂をやっている奴は、嘘つきだなと真面目に考えたものです(爆)

懐かしい雰囲気がそのまま出ています。

私のお袋は広瀬村(黒瀬)の出身で、城下町管内の高校に通っていた
頃から、ここの食堂があったのを覚えているそうです。

最低でも60年以上の歴史はある事になります。

メニューです。

「チャシューメン」になっています。恐らくは、チャーシューメンの
事だと思います。老舗に限ってこのような掲示が多いのではないでしょうか。

近くの「やぶさん」もそうでしたし、松竹庵さんもそうでした。
先だっての「はなや」さんもそうでしたね。
港町管内の栄町の来々軒さんもそうだったと思います。

因みに、来々軒さんは廃業されたと言う事です。

その様なお店が、まだたくさんあった記憶がありますが失念ですorz

恐らくは、繁忙時代に「チャーシューメン」と言う暇がなかったのでは
ないかと分析します。

庄内訛りで、短縮呼称がそのままメニューになってしまったと分析しますが
どうでしょうか?「チャシュメン」のお店もあるのですよ。

これだけは、揚げ足を取っていると思われても嫌なので、お店の人に
質問した事がないのです(爆)

さて、デフォを麺硬めでオーダーしました。
老舗には付き物の白コショウです。昔は出前を取ると、小袋に入った白コショウが割り箸に挟まり付いて来ました。

さて、スープは?
濃い口醤油ベースのスープの色は濃い目ですが、しょっぱくはありません。
ちょうど良いあんばいですよ。

懐かしい味です。これが昔ながらの「鶴岡の中華そば」って味なのです。

ナルトが2枚も入っています。

「つまみ」としてのナルト巻きはお世辞にも旨いと言えないですが、
ラーメンのトッピングになら、なぜか邪魔に感じませんから不思議です。

昔ながらのモモチャーシュー、旨いです。個人的にはモモチャーシューは
好きです。

常温では切り難い様なトロトロ系のチャーシューを好む
人も多くなりましたが、肉の旨み、味という点ではモモチャーシューも
捨て難いです。

暇な時に、つまみ用として近々仕込んでみる事にしょう!

電話番号が入っています。22局の1000番台ですから、
老舗の証明です。

昔は、ちょっとした家では、大事なお客さんが来ると、「中華そば」
を出前を取って食べさせたものです。

これが最高のご馳走だったのです。寿司、ウナギではなく「中華そば」
だったのです。

老舗の暖簾をずっと守って欲しいですが、残念ながら後継者はいないそうです。
「銀座通りが昔の様に活気が出れば、やる気にもなるだろけど、、、、」

と店主の奥様が語っていたのが印象的でした。子孫はいるが継ぐには
いたらないという意味だったのでしょうか?(謎)

なるほど、、、昔の活気が出れば、やる気にも火が付くと言うのは
納得です。銀座通り商店街の復活は無いのでしょうか?

何か起爆剤となる物を考え、老舗の暖簾を守れるように、それこそ「点火」して欲しいものです(爆)

本当に昔を思い出しました。どうもご馳走様でした。