標識その3

通称由良坂は「弁慶坂」であると言う事を先日書きました。
元々は、鶴岡方面からの通行車の人達が、この峠を越えると海が見える…由良海岸であるということで、「由良坂」という偽呼称が一人歩きして、それが常識になってしまったということでじょうかね。
昔からの地元呼称が、偽呼称となりそれが常識になる。とても残念ですね!  
                                                                                                                            今日も海岸線を加茂方面まで走って思い出しましたが、同じく由良地区の外れになりますが、海岸線を加茂方面に走って行くと、由良集落と油戸集落の中間に「荒倉沢川」という看板が橋の頭上に設置してありました。
これは、「由良坂」よりもいただけない話であるような気がします。
橋の下は海であるのに「荒倉沢川」とは何事か!荒倉山から海へと注ぐ沢であるからであろうが…。
せめて、沢名を記したいのならば、由良と油戸の境になっている、正式名「境沢」と記さなければいけないのである。せめて地元民から文句のでない名称標示なら「新荒倉橋」でも十分過ぎる筈でしょう。
勝手に、想像や思い付での出鱈目看板はくれぐれもやめて欲しいものであります。
親から子、子から孫へという従来の伝承ラインが、現在、正に切れ掛かっているのではないでしょうか。今なら間に合う…。さあ、皆さんも地元呼称という重要な文化財を守ろうではありませんか!
因みに油戸とは、由良の「由」は昔は「油」と書かれていて、加茂方面からやって来ると、由良集落の一つ手前の集落ということで、油良の戸口の集落で「油戸」であると云われているそうです。