大黒様

昨日は大黒様の歳取りの日ということで、枡一杯の豆とマッカ(二股)大根を供えて、黒豆料理や大根料理を食べて、豊作と子孫繁栄を祈願しているようです。
そして、庄内では必ずハタハタの田楽と言って田楽味噌を焼いたハタハタにぬって食べるという風習が長く続けられて来ているようです。
ハタハタは漢字一文字で表すと、「魚偏に雷」が一般的でしょうが、「魚偏に神」という表し方もあるのです。
雷は雷のなる時期に多く捕れる魚という意味もあるのでしょうが、神とは神に捧げる魚なのでしょうか?
それとも雷を発生させるのは、自然の力ではなく神様がと昔から言い伝えられてきたのでしょうか?
それで、大黒様には、神の魚ということで鱩(ハタハタ)を供えるようになったのでしょうかね。
それとも、腹一杯に卵をだいているので、子孫繁栄にかけたのでしょうか。
田楽味噌を付けるのも、アユやイワナ等の川魚に付けて食べていたことから、ハタハタにもという発想でしょうか?
いえ、味噌は豆が原料ですからね。
私は、ハタハタの田楽味噌は個人的には嫌いです。今の時期たべるなら素焼きで醤油を掛けて食べるのが好きです。
ただ、ブリコに栄養分が取られて身は今一ですね。10月頃の卵がまだ大きくならないうちの湯上げ(漁師料理)が一番好きですね!
とは言っても大黒様の歳取りの日に湯上げを出す訳には行きませんから、昨日の宿泊のお客様には全てハタハタの田楽を提供させて頂きました。
さて、庄内の大黒様はこれだけ稼ぎ手が多いのにも関わらず、とても厳しく、これだけの豆尽くしの料理を供えてもまだ豆が足りないと言ったとか…。
それは貴方達の手の豆がまだ足りないのだとか…。