友引きの嘘?

先日親戚で不幸騒ぎがありましたが、寅の日に香典を持って行って悪いとか友引に葬儀をしてはいけないとか一般的には云われています。
しかし、そんなことを一体誰が決めたのでしょうか?
中国に伝わる古い占いみたいなものでありますが、「先勝」「先負」「赤口」「大安」「友引」「仏滅」の6つがあります。
その中の「友引」とは「共引」と解き、「友」は当て字であると言います。
ですから、本来はいくら勝負をしても決着が付かない日で共に引き分けで「共引」が正しいのだと、檀家の住職からお聞きした事があります。
「友」という当て字で。友を引き込むという解釈が一人歩きして、一般化してしまい友引は葬式が出来ないという迷信になってしまったものと考えられます。
では、友引きは葬式を出来るか出来ないかを聞いてみました。
答えは出来ない事もないが、友引は葬儀屋関係がほとんど休みであることから出来ないのではということでした。
お寺の住職に頼めば出来ない事はないということでしたが、出来れば避けた方が良いとの事でした。
ただの迷信なのですが、一般的にはほとんどの人がそれを常識と信じている訳です。70歳にもなる両親も然りであるというのが、情けない話ではあります。
友引に葬式だなんて、非常識だと軽蔑されるだけ損ではないかと言うのが、住職の答えでした。
寅の日も香典を持って行くと、返って来る。すなわち香典を逆に貰う嵌めになるということで、自分の家でも不幸が起きるという迷信です。
これは持って行った側ですから、相手には支障はないにしても、やはり非常識であの人は物を知らないという嵌めになるのではないかということでした。
葬儀に遠方からも駆けつける人がいる訳ですから、迷信やあたりの目を気にすれば、自ずと寅の日も葬式は出来ないということになるのではないでしょうかね。
これ(寅の日の葬儀)も地域柄もあるでしょうし、一概には言えない所ではあります。仏滅の結婚式も最近では結構行われているそうですからね!