天下の仁三郎『定置網』

ここは羽前由良港、通称「仁三郎港」「伊関港」等の呼称があるか?(爆)

まあ、そう呼ばれてもおかしくないレベル、或いは近い将来
そうなる可能性が高いと個人的には思っているのです。

泣く子も黙る「仁豊丸」

仁は「仁三郎」の『仁』で『豊』は社長の名であります。

この日は8時30分帰港でありました。

港では、もとい、巷では飛魚がヤンキー、もとい、不漁とか云われているみたいです(爆)あとは、飛魚自体の焼き干しが高騰、恐ろしくて口頭では価格を言えないレベルになっているとかいないとか…(爆)

しかし、天下の仁三郎の定置網には飛魚が集まって来るようになっているのです(爆)

ほぼ船長の敦氏は「今日はまずまずだの?」と言いますが、
同じ打診を船員にすると、「いっぺ獲れているぜ!」と言います(爆)

早速計量の段取りです。

船員がどの魚からかと敦氏に打診。

私が来ている事に配慮してくれて「トビがらしてくれ!」と指示をします(感謝)

いくらでも運ばれて来ますよ(仰天;)

船上でも選別して来ますが、こちらで再度「丸」と「角」の選別をします。

こちらが天下のほぼ船長の敦氏です。

まあ、今、仮にお父上でもある豊氏がご逝去されても一ナノメートルも精力が、もとい、勢力が落ちる懸念はありません(爆)

これが『角』です。この日は1k700円でありました(汗;)

自ずと5k箱なら、3780円乙です。

これを手間暇掛けて焼き干しにすると、1k12000円くらいの価格設定にして売らないとまにあいません(即死爆)

この木箱が10k入れで仁三郎箱と言います。

全て「丸」で、仁三郎で加工されます。

いよいよ来ましたよ!

『伊関水産』の手始め事業です。

私はこの日も6箱を持ち帰りました。

15年前は飛島の網元から直で仕入れていました。
丸の焼き干し完成物で一尾100円でしたが、その後その網元は不漁続きで
あてにできずに別の網元と契約する事ができて、消費税を払うように
なり105円で暫くは推移していました。

キロ単価だと4000円ちょいと言ったところでしょうかね?

当時で一匹10円程の生飛魚が手間暇代で10倍の価格になるのです。

まあ、それは仕方ないにしても、前網元と取引していた時もありましたが、
「今年は獲れなかったので無い!」で済ませてしまうのです(苦笑)

そんな時はそれよりも1割~2割近く高い代物を買う羽目になります。

安定して入手できない食材など使えないと諦め様と考えた事も
ありますが、何とか旅館業でやっていた焼き魚の延長だったので自家製に踏み切ったのです。

今年あたりの相場は全く把握していませんが、1尾150円~160円と分析します。キロ単価で6000円はすると言う計算になります。

かなりの価格です。高級な鰹節よりも高い食材です。
自家製できていなかったら既に断念していたでしょう。

肉、メンマも上がって、最近では海苔と小麦粉まで上がりました。
人件費も自ずと上がっています。

手間暇は当然別ですが、アバウトな計算上はキロ600円~700円程度で作れる計算になります。

「天下の仁三郎と喧嘩してはいけない!」この様な理由もあったのです。

そして、ここまで書いてしまいましたから、今後取材等があり「拘りは?」の
質問には飛魚を自家製している事ですとは答えられなくなりましたね(笑)

上記の講釈を分析すれば拘りでも何でも無く、コスト減の企業努力と言う事になるのか?(爆)

まあ、何れにしても天下の仁三郎の定置網が2年連続不発は考えられません。

一応、何があるか分かりませんので、1年分は余裕をみて作って置かないといけません。

仁三郎と絶対に喧嘩してはいけません!(爆)