黒猫さん(爆)

いつもの宇宙戦艦さんにお邪魔しました。

シャッター長、当たり前(爆)

この日のお通しは、アイコのクルミ和えでした。

アイコは癖が無く、万人向けの山菜です。
正式名は「ミヤマイラクサ」なので、自ずと深山に群生します。
里山にも自生しますが、毎年折られる山菜は痩せて当然です。

素手で多く採ると、チカチカして痛く、痒くなる時もあるので
軍手は不可欠アイテムです。

茹でると、チカチカ感は500%感じないので安心です(笑)

庄内では「えだけ」と呼ぶ人の方が多いかもしれませんね。

アイコは愛子さんと解くべきでしょう。

それこそ春の女王「シオデ」は天然アスパラガスとも云われています。

我々の山菜仲間では、タチシオデの事を「しょでこ」シオデは「本しょで」と
呼称していました。

シオデが羽後県人特有の語尾に「こ」を付けますので、シオデコが訛ったのだと分析します。更に変化し「ヒデコ」と呼ぶのだとか…。

ミヤマイラクサのアイコは愛子さん、それに対して、ヒデコは秀子さん、或いは英子さんあたりか?(笑)

中々洒落ていると思いますね。

「しょでこ」はゼンマイの時期に群生地を見つければ、4、5kくらいは
容易に採る事ができます。シオデはその時期よりも少し遅い
ワラビの時期に採る事ができますが、余程良い場所を知っていなければ、
ほんの数本採るのが精一杯でしょう。
極太シオデはそれこそ、10年程前の今の時期に八久和ダム付近にゼンマイ採りに行った時に、10本程見つけて採って来たのが最高です。

あまり採れないので貴重感はありますが、正直、最上級の栽培のアスパラよりも味は劣ると思います。

山菜採りの話になると、ついつい脱線してしまいますので、
注意が必要です(爆)

最高に美味しく、「おかわり」をお願いしました。

すると、「店主が違う山菜あるよ!」と違う代物が登場です。
イッポンワラビ&キヨキシダの胡麻和えでした。
何れも庄内では「あぶらここめ(み)」と言われて、山菜の一級品にランク付けされて非常に美味なそれであります。

青こごめ(み)は、株になったもので、「クサソテツ」が正式呼称であります。
「あぶらこごめ」よりも一ランク落ちる気もしますが、価格的には
さほど変わらないのが不思議です。

いやぁ~、旨かったです。私も子供の頃はゼンマイやワラビも食べた事が
なかったですが、大人になって何とか食べられるようになり、その後は
大好物にかわっていきました。

いつ頃から好んで食べるようになったのでしょうかね?

23歳頃だったと思います(爆)

さて、いつものローストビーフ。講釈不要。

店主がいたずらで作ったサクラマスの西京味噌漬け。
カマの部分を2つ漬けて、一切れは自分の胃袋に入れたと言っていました(爆)

カマの部分なので格安で提供してくれると言う事でした(嬉)

この次の部分が一番旨いところで、尻尾あたりは多少味が落ちるので、
切り身を大きく切るのが暗黙の承知であると思います。

っうか宇宙戦艦さんでは、味の落ちる尻尾部分は基本的には、
賄いで食べるか愛犬に与えていると分析します(爆)

そういえば子供の頃、祖母と一緒にスーパーに買い物に行くと、
必ず買うのが紅鮭でした。

いつも私が切り身の一番大きいものを探して
買い物かごに入れますが、祖母から尻尾は美味しくないからと
棚に返されるものでした(爆)薄っすらと記憶がありますね(笑)

それでも鮭フレークを作るなら、尻尾の部分が得です。

焼いてから解し、煮切り酒を少々、脂の少ない物だったら
油を少し入れて完成です。瓶詰めして冷蔵しておけば暫く
日持ちします。

お茶漬けの具にすれば、最高の鮭茶漬けになりますよ!

さて、サクラマスは素焼きと西京味噌漬けどちらが旨いか?

軍配団扇は難しいですが、まさか高価なものですから取り直しもできません(爆)

鮭は素焼きよりは西京味噌漬けの方が旨いのは確かです。
銀鱈も西京味噌漬けの方が旨いと思います。当然醤油漬けは間違いの無い旨さ。

鰆にしても断然西京味噌漬けに軍配団扇ですよ。

しかし、サクラマスは軍配団扇が難しいです。物言いで来年に最終判断をしたいと思います(爆)
「おかん」が生野菜をオーダーするも、野菜が残りわずかで一人前まで無いと
言います。

そんな事で、「あるだけに鶏唐は?」と言う女将の陰謀(爆)

「おかん」が根曲がり竹の天婦羅をオーダー。
わずかに残ったイカも一緒に揚げてくれると言います。

おっ!?
これは城下町管内の『早乙女哲哉』か!?(爆)

天婦羅も本当に上手に揚げるものですね!
冷蔵庫から薄力粉の袋を出していましたし、水に氷を入れて
かき混ぜてから小麦粉を入れていたのを私は見逃しません(爆)

当然卵黄のみ使用しますが、白身はゴミバケツにレッコしていました。

まさか、根曲がり竹を天婦羅で、イカをフリッターでとは言えませんからね!(爆)

完成です!

私はイカ、「おかん」がジダケ。

イカの中がレア!?(嘘爆)

きちんと火が通り揚がっていました。

刺身で食べられるものを揚げ物にするのですから、贅沢は贅沢ですが
私はレアでない方が好きかもしれません。

それこそ刺身で食べられる高級車海老を、中がレアーで食べた事がありませんから比較ができません(負け惜しみ爆)

お江戸の超一流で食べる天婦羅の十分の一くらいの価格と分析します。

いやぁ~、旨いです。お江戸の超一流がこの10倍旨いのでしょうか?
未食なので語れませんし、行く根性と気合が足りないのかもしれません(爆)

本心はお金が無い!っうか、勿体ないと言うのが正直なところです。

本当に田舎は良いです。こんなに旨い天婦羅が格安料金で食べる事ができるのですから…。

「おかん」はご飯類無しで蕎麦。私も一緒に〆の蕎麦で二人前オーダーです。

1味は辛いので7味を少々掛けていただきます。

このくらいがちょうど良い辛さというか旨さです。
唐辛子の辛さにはあまり強くはありません。

蕎麦も手打ちではないようですが、恐るべき旨さ。出汁も最高です。
最高級の鰹節。

それ以上の鰹節がいくらでもあるそうですが、メニュー価格を考慮すると使用できないと言っていました。

お店は『割烹』やや敷居が高い感を抱くのは当然でしょうが、
我々は安いメニューしかオーダーしないから長続きできているのです。

お勧めメニューはここをガン見している人は良く分かると思いますが、
「タコ刺し」「鶏唐揚げ」「和風ローストビーフ」「揚げ出し豆腐」「シュウマイ」
等です。マジで低価格のメニューをわざと頼んでいるようにも思えますが
違いますよ(爆)好物であり旨いからです。

御覧の皆様で、敷居が高いと思った人達は騙されたと
思って、上記に挙げた5品の内の数品をオーダーして晩酌にでも行ってみて下さい!(笑)