呼び塩

宿泊のお客様のお味噌汁は、この辺りの概ねの旅館ホテルではワカメが一番多いようですね。
安いし、旨いし、あまりお客さんの好き嫌いも少ない食品だからではないでしょうか。
海、山関係なくワカメというのが面白いですね。私のところはなぜワカメになったのだろうか。
やはり、安くて嫌いな人が少ないという理由以外には考えられないのだが…。
朝はワカメ汁と決まっていると思ってるお客さんも少なくないだろうし、ワカメ汁かと文句を言うお客さんも聞いたことはないですねw
さて、昨日従業員が朝のワカメを戻さずに帰ろうとして、それに気づき慌ててワカメを戻そうとしていました(笑)
ボールに水を流しながらワカメを洗おうとしていたので、ボールに水をためて塩をひとつまみ入れてやりました。
従業員もびっくり!あっと言う間に塩が抜けたのです。これは数の子を早く戻す裏技からの応用であったんです。
やはり早いのもともかくですが、風味を逃さないというのが一番だと思うのです。
たかが朝のワカメですが、そのような事に気を使いながら、少しグレードの高いワカメを使用すれば、他所で食べたワカメの味と一味違うなとお客さんはわかってくれる筈です。
アサリやシジミの砂抜きも塩水の方が良いのですけど、最近はスーパーなどでのパック詰がほとんどですから塩抜き済みが多いようですね。
私のところでは大量のそれらの貝を使用する時は、大きなボールにザルを入れて貝類を入れて塩を少々…。そして出刃包丁を突っ込んで置きます。
砂抜きの為一晩置いたら、朝にザルだけを一気に引き上げます。するとボールに大量の砂ということになりますね!
皆さんも、「呼び塩」一度試してみて下さい!