お田=おでん

お客様から大量の大根を頂戴致しました。大変ご馳走様です!
朝は大根の味噌汁を食べました。お袋は風呂吹き大根を作っていました。味噌はハタハタの田楽に使う田楽味噌を付けて食べていました。
田楽と言うと、田楽味噌を思い浮かべるでしょうが、本来は田楽豆腐という料理なのをご存知でしたか。
豆腐を焼いて、味噌を付けて食べると言った料理です。この料理名を「お田」=「おでん」と云ったそうです。
豆腐以外にも、コンニャクや茄子などの野菜にも味噌を付けて食べていたそうです。
庄内ではハタハタの田楽と言って、魚にも味噌を付けて食べますが、他の地方でも川魚を焼いてから味噌を付けて食べていたようです。
アユやイワナ、ヤマメなどにも味噌を付けて食べていたのではないでしょか。
魚に味噌を付けたのを「魚田」(ぎょでん)と云ったそうです。
そして焼かずに、煮込んだものを「おでん」、焼いて味噌を付けたものを「田楽」と呼ぶようになったそうです。
ですから、以前のおでんのルーツは、豆腐、こんにゃく、なすの味噌煮込みだったのではないでしょうかね?
そして、その後、大根やちくわ、玉子などが入れられるようになったものと考えられますよね。
そして、味噌から醤油味になっていったものでしょう。そして、関西地方にも浸透していって「関東煮」とか「関東炊き」の呼称で塩味で体裁を考えた逸品に進化して行ったものと思われますね。
というか進化した、コロ(クジラ)やスジ(牛スジ)入りのおでんを食べたいですね。
暇を見つけて仕込もう…。