ブメ崎

昨日は久し振りに穏やかな一日になりました。
三瀬の立岩の根元から沖の方に突き出た岩の突端を『ブメ崎』と呼んでいるのは、地元以外にも釣りをする人なら誰でも知っているほど、有名呼称の磯であると思います。
このブメ崎の由来が立岩の『軍配石』から来たという文献がありますけど…。どうなんでしょうかね?
O沼浩氏、裕生氏の供著の「S内地名のロマンス」という本の中にあります。ご紹介しますが、「軍配石の岬、軍配崎(グンバイザキ)→グンべ崎→グメ崎と変わったのは自然の成り行きである」
私が地元の長老から教えて貰った伝承は違います。そして数人の漁師さんにもお聞きしました。
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さて、文久元年の絵図には、『ブメ池』と記されています。そのあたりに沢山の岩くぼがあり、潮がたまっているのは現在も同じです。
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これを池と見立てて『ブメ池』と呼んだのでしょう。この「ブメ」とは笠形のヨメガカサ貝の方言です。
確かに「グミ貝、ブメ貝」と呼称しますし、酷く訛ると「グミケ、ブンメケ」とも言うよなぁ~w
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ブメ貝の採れる潮だまりがあったので、ブメ池であり、ブメ池のある岬なので「ブメ崎」となったという方が、それこそ自然の成り行きではないかと思うのですが、皆さんはどちらの説に軍配をあげますか?
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