この日はkuri夫妻を逮捕して以来の久しぶりの宇宙戦艦さんでした。
何とか月一くらいは伺えると良いのですけど中々…(苦笑)
独りで歩いて行けるところに住んでいれば、それこそ週一くらいで
お邪魔したいお店ですよ(爆)
さて、この日の手始めです。
ゼンメのけんちんです。
「けんちん」とは各地で違うかとは思いますが、地元では油を入れた炒め煮の事と認識しております。
産直で乾燥物を買って来たと言います。
価格をお聞きしたところ、間違い無く栽培物でしょう!
栽培物でも結構な価格はしますが、天然物は命懸けと言う危険料等が入る為、飛び値になっているのが世の常識です。
細くても1k福沢諭吉氏一人はします。太でタバコくらいの太さとしても
福沢氏+樋口氏はします。
誰も足を踏み込まない様なところにある、極太は福沢諭吉二人のレベルですよ(マジ)
ゼンメの栽培物は、天然物より日当たりが良いので、成長(展開)が早くなります。
自ずと早く成長する分、硬くなります。
じっくり成長したゼンメは軟らかいです。
まあ、乾す前の茹で方でも、戻し方でも異なって来ますので、
一概には言えませんが、あくまでも生の状態の時の話であります。
事ほど左様で、同じく天然物でも時期で硬い軟らかいと言う違いは出てきます。
地元庄内の山では、少し昔の話ではありますがゴールデンウイーク頃から6月までのゼンメが一番軟らかいでしょう。
一例ですが、6月中旬~7月に掛けての月山山系のゼンメは、雪解けが一気に進み、芽を出してからの日中の温度が大迫になります。30度を超えて来る日もある訳です。
気温が高ければ、ゼンメも一気に成長する訳ですから、自ずと硬くなると言う事です。
まあ、6月中旬頃から月山山系(庄内)でゼンメ採りをしている人は恐らくは
いないと思います(笑)
入山者(山菜採り)のほとんどは、チシマザサの海に潜り込む事でしょう!
日本一旨いと云われている「ジダケ」が採れる訳ですから!
これまで色々のゼンマイ採りのプロ、或いは、栽培農家等の声を直に
聞いて来ましたが、天然物を採るプロは、栽培品とは大きく違うと力説しています。
栽培農家は「あまり違いは無い!」とか「ほとんど同じだ!」と力説します
。
さあ、私が軍配団扇を上げさせて貰いますか?(爆)
軍配を落としてしまい物言いです(核爆)
いやぁ~、私も実際にゼンマイ採りをして来ただけに、プロの力説に
軍配団扇を上げたいところですが、ここの付け出しを食べると唖然とし軍配団扇を落としてしまったという事なのです(爆)
いやぁ~、旨いです!
それこそ焼肉店などでは、栽培物どころか輸入物を使用しているお店が多い訳でもあります。
それでも味付け次第では、本当に美味しいですよね?
要は味付けです。
今度、宇宙戦艦さんに天然極太物を献上し、調理して貰いますかね?(爆)
そう言えば、彼是どのくらいゼンメ採りをしていないだろうか?
それこそ、東日本大震災が先だっての11日で8年経った訳ですが、
その年から5月31日まで中華そば処を一ヶ月延長(前期4月30日迄)したのです。
燃料供給不足、そして超自粛ムード。震災後すぐにゴールデンウイークは旅館のお客様の予約はほとんど来ないと予測していました。即座の判断で延長を決め告知したのでした。
この年から、自ずとゼンメ採りを完全に断念せざるを得なかった訳です。
この2年前までも4月30日まで営業して、ゴールデンウイークは旅館業で多忙。
その後いきなりゼンメ採りなどは余りにも危険。
3月31日で営業を終了していた、平成20年までは本気のゼンメ採りをしていました。
4月から足慣らしで、山菜が早い海岸沿いの山、そして、里山を
歩きます。
4月になると、海岸沿いの山は葉ワサビの群生で凄い事になります。
イタドリが芽を出す時期でもあります。少し遅れて行者にんにく(アイヌネギ)も最盛期を迎えます。海岸沿いの山だからと言って、なめてはいけません。
良い山菜が採れるのです。天然物を真っ先に頂ける訳でもある訳ですからね!
その他、ニリンソウも旬になりますが、山菜と言うよりも山野草と言う認識でいますので私は採りません(笑)
この時期のニリンソウはトリカブトと多少似ていますので、
素人は採らない方が賢明です。一週間くらい経つと、トリカブトが一気に成長して誰でも容易に見分けが付きます。
4月の中旬になると、海岸付近の山は、クサソテツ(株青コゴメ)が盛りになります。
下旬になれば、里山の山菜が揃って旬を迎えます。
ゼンメ、オオバギボウシ(ウルイ)ミヤマイラクサ(アイコ)、モミジガサ(シドケ)タラの芽、コシアブラ等の木の芽、キヨキシダ(赤コゴメ)イッポンワラビ(青コゴメ)です。まだまだたくさんの食用の山菜がありますが、即座に思い出せませんので割愛します。
これらを採りながら足慣らしをする訳です。
そして、本番はゴールデンウイーク明けからです。
とにかく温海管内のゼンマイは非常に美味です。
鎧岳や薬師岳が主でしょうか!
ゴールデンウイーク前後が、ほぼ盛りですが、年によっては、
ゴールデンウイークには底ゼンメになっている年もありますし、天神祭り(25日)くらいに盛りになり遅れる年もあるのです。
越沢側からの摩耶山は、更に大雪地域なのでゴールデンウイークを明けないと話になりません。
そこを攻めるよりは、反対側の倉沢側からの摩耶山に入山します。
その前に、手前の母刈山~湯ノ沢岳山系を攻めます。
そして、摩耶山(倉沢)が終わると、春の山菜採りの大トリ、大鳥地区です(爆)
そう言えば、鱒渕から入った八久和ダム付近の山も地獄でした!
険しいです。
大鳥地区の桧原、猿倉、猫渕、どんどん深山へとゼンメを追い掛けます。
それでも精々5月末頃までです。
大鳥池のある以東岳だけまで追い掛ける勢いの時代もありましたが、
6月からは、送迎バスの運転手で、その月は毎年1万㌔を走行するのが常でしたので運転手を頼んでまでゼンメ取りなどはしていられない事から、
5月末でリュック洗いをしていました(笑)
とにかく、色々なところに入山しましたから色々な思い出はあります。
私が誘って二人で入山した者は、二度と入山していません(爆)
「おかん」「サン」「友人」の三人です。
まずは「おかん」ですが、騙して摩耶山系に連れて行きました。
まさかの、おかんに何かの「ラク」がありました(大汗;)
尾根付近から落ちて来た、小石か?或いは倒木かが頭に当たってしまったのです。
大きな石なら即死でしたorz
犯人は、自然的か?或いは小動物のせいでしょうかね?
ゼンメ採りの序盤ではありましたが、私は20k、「おかん」は10k程を
採っていたと思います。
せめて皮の帽子でも装着させておけば良かったのですが、なにせレベル1ですから何も装着していませんでした!まさに無謀(爆)
私はメタルキングヘルムを常に装着していましたので、首が折れる様な物
以外が落ちて来ない限りは懸念の無い装備(爆)
勿論、即中断、引き返しであります。
何とか負担を少なくしようと配慮して、ショートカットを試みて、
まさかの失敗(核掛自爆)
渡辺真知子さんをしてしまいました(迷い道爆)
一般の道路で迷うのとは次元が違います。
正直、「死」を覚悟しなければいけない程焦り、狼狽する次元ですよ!
熟知していない山で、知らない沢に絶対に下りてはいけません(超危険)
迷ってしまうと、北に歩いているつもりが、実際は逆の南に歩いている事も
あるのです(大汗;)
あの時は、マジ鳥になりたかったです(爆)
鳥になれなくても、せめてキメラの翼を使えたら?(爆)
使えたとしても、三瀬から再度車を取りに来なければいけないのでそれこそ大変ではあります(核爆)
重要アイテム『空飛ぶ靴』などあっても、北海道の教会に飛ばされてもどうにもなりません(核爆)
何とか勘で林道に辿り付きましたが、車を置いていた地点とは相当に
離れたところでした。
危険な登山もゼンメ採りもそうですが、まさにスリルマウンテン!?(爆)
「おかん」は激痛を堪えての、逆に遠回りさせられ疲労困憊でしたorz
「おかん」が二度と行かないと言った訳では無いですが、
私から再び行こうとは口が裂けても言えませんでした(苦笑)
ただ、最初に一緒に行ったワラビ折りは喜んで採っていましたよ。
ゴールデンウイーク前の八森山系の東向きの山に入山し、
ハケゴでたっぷり二つ分採りました。
エルディストドーターとサンの保育園の迎えまでと、2時半過ぎに出発して、一時間程採り、二人で8k程になりました。
アク抜きして、ゴールデンウイークの宿泊のお客様の朝食に一品でした(爆)
「おかん」と山菜採りに行った二度の話でした。
そして、サンは高卒後の5月だったと思われます。
まだ、旅館業を完全に廃業するとは、その時点では一ミリも思って
いませんでしたので、山菜採りは仕入れコスト削減の大きな武器と
思っていました!
私は一言だけ、「明日は仕事の一部だ!」とだけサンに伝えました。
「おかん」は、「山菜採りも大事な仕入れと同じだから!」と、あまり気が進まないサンに話します(爆)
まあ、普段は仕事ではいくら早起きしても4時とかのサンですが、山菜採りの時は、起床が2時30分なのです!
遅くても3時出発です。
大鳥まで、いくら飛ばしても1時間は掛かります。
4時を過ぎたら話になりません。
4時の薄明るくなる前に、入山し歩き始めます。
ゼンメ場まで約1時間です。
5時には採り出さないと論外です(苦笑)
どんどん気温が上昇して来る時期ですから、帰りの事を
考えるといくらでも早い方が良い訳なのです。
5時には採り出して、8時には大体は勝負が決まります。
三時間で一背負いになります。
その日は、私とサンで120k程採りました。
しかし、行きに空身で一時間のところを、60k背負ったらば、
戻りは、二倍~三倍の時間が掛かるのです。
休みながら来て、車には11時近くです。
サンは翌日、起きて来ません(爆)
筋肉痛で起き上がれなかったのです(核爆)
筋肉痛で二日間仕事にならなかったらしいです(爆)
落ち着いてから聞くと、再入山は無理と言う事でしたorz
やはり、足慣らしは重要だったのかもしれません(苦笑)
そして、今は亡き同級生だった「たもちゃん」
彼には背負い出し役を頼んだのでした。
60k程のゼンメを山中から二、三時間歩き、車まで運んで
5000円の手間で約束(笑)
私が採ったゼンメは120k程です。
なぜいつも120kで一人あたり60kと言うかを説明すると、
リュックがほぼ60k入りと言う事なのです。
80k入るリュックも作りましたが、とてもじゃないが満タンでは背負えません(掛自爆)
昔人は凄いです。自らの体重を背負い下したと言うのですから(大汗;)
さて、二つのリュックに分けて、各々背負い出しを掛けます。
一緒に歩いて約一時間後に、たもちゃんがまさかのダウンorz
どうする事もできなく、私はリュックを背負ったまま前進、そして車に到着、
再度入山して、彼の待つ地点まで急ぎます。
今度は、私がもう一つのリュックを背負い下山しました。
意識朦朧とした、たもちゃんですが、少し休ませ沢水を呑ませて
何とか空身での下山はする事が出来ました。
この時はマジきつかったです。
一人で行って、背負えるだけのゼンメを採って下山していれば良かったのです。
後から聞いたらば、寝坊の懸念で一睡もしないで入山したと言います(苦笑)
とにかく欲張りはいけません(爆)過ぎたるは及ばずが如し(苦笑)
この後、誰も誘ってはいない筈です。
あれっ?一人いましたが、恐れをなして逃げている人が
羽後県内に一人おりましたかな!?(徒然人爆)
私の熟知しているゼンメ場を全て教え、更には、重要アイテム『フックつきロープ』まで付けると言っているのですが、「うん」と言いません(爆)
そのアイテムは大した事が無い名称かもしれませんが、ボブルの塔を攻略するには不可欠なのですよ!(ドラクエⅤ爆)
そのアイテムを使用すると、30m~50mの断崖絶壁のゼンメ平を楽勝に攻略できるのです。ロープと言うかザイルはロッククライミング用の10.5mmです。
魔法のじゅうたんでも、最初の杉林にぶつかり行けないところなのです(爆)
事ほど左様にゼンメ採りは厳しいのです。
良質の物を狙えば狙う程、奥山まで侵入しなければいけません。
他人が踏み込まない山には、採り切れない程の良質なゼンメがあるのです。
その他にも恐かった思い出もあります。
さすがに熊には遭った事はありません!
熊と思しき足跡は、何度か見た事はあります。
そして、カモシカは何度見たか分からない程です。
十数回は見たでしょう。
一度、攻撃して来る様な姿勢はしましたが逃げて行きました。
そして、一番恐かったのが、それこそ60kも背負った帰り道に、
ゼンメ並みの太さのキヨキシダの群生を見つけて、
その晩の爽のお供にと、1k程を採っていました。
沢の向こう側ではありましたが、至近距離に一頭のモンキーに気付きました。
モンキーは私にガンを付けて来ました。
私も細いたれ目を更に細くし、ガンを付け返しました(爆)
あたかもシニアハイスクール時に戻ったかの感覚でした(核爆)
もう少し極太のキヨキシダを採りたかったのですが、モンキーが気になり、
足元に落ちていた小石を沢に投げ付け「おぉ~!」と雄叫びをあげました(爆)
モンキーは、少し後ずさりして、逃げて行くかと思いましたが、
後方のブナの大木に登りました。
奇声を上げたと思った瞬間、4頭~5頭が集まり、
暫くすると、10頭以上のモンキーが威嚇音を出しているかの様でした(大汗;)
恐らく、ブナの大木にはマドハンドが住んでいたのだと思います(爆)
メタルキングヘルムは装備しても、イオやバギ程度の呪文ではマドハンドには太刀打ちできません!(爆)せめて、イオラやバギマの呪文を取得していたらば戦ったでしょう(核爆)
結局は恐くなり、慌てて私がその場から去る(爆)
帰宅してから、家族に猿の軍団に遭ったとか、猿の軍団が出て来たと言っては
彼等にしたら心外です(爆)
熊だってカモシカだって同じです。
元々彼等が住む山奥まで、人間が勝手に踏み込んでいるだけです。
そんな動物が住むところまで行く訳ですから、遭っても不思議では無いどころか遭って当然だと思わなければいけませんよね。
林道は乱開発とは言えないかもしれませんが、乱開発等は多々あります。
そんな訳ですから入山して熊に遭い、お化けが出たみたいな表現は間違っていると思いますよ!
っうか、もしかして脱線か?(爆)
この日も馬鹿の一つ覚えのオクトパスの刺身です。
ズワイ雄よりも、価格を考慮すれば雌の方が旨い野田聖子ガニ(爆)
宇宙戦艦さんでは、一杯約15分の1の価格と
リーズナブルです。
そして、ノドグロ同様に美味しい魚とは認めますが、
価格次第では食べなくとも良い魚の吉次です。
この日のはかなり小振りの物でしたので、驚く程の低価格で提供できるとの事でしたので頼んでみる事にしました。
おっ!まさに、キンキキッズ(爆)
角煮です。
今は面倒で作らなくなりましたが、昔はたまにではありますが作ったものです。
私は、角煮を作る時は、関東炊きを作った後に作るようにしていました。
自ずと冬場の寒い時期になりますよね。関東炊きと言えば、タネの人気ナンバーワンかな!?まあ、不可欠の大根です。
剝いた大根の皮等、関東炊きのタネに使用した以外を全て使用します。
蒸し器の下鍋には、皮や頭の捨てる部分を入れます。
他の卸しに出来る部分は、当然卸しにして、蒸し器の上の三枚肉の上に
掛けます。
そして、小1時間蒸します。
それから、卸しを洗い流します。
これで下処理はOKです。
あとは、鰹出汁を50%、日本酒を50%で合わせたもので炊きます。
大量の味醂、そして、ザラメも入れます。
生姜、ニンニク、月桂樹、長ネギ、タマネギ、人参、キャベツの芯等を
入れて、濃い口醤油で味を調えます。
最初は、超薄味です。まずはこれが角煮のコツなのかもしれませんよ!
2時間~3時間煮たところで味見をします。
当然ながら薄い次元でなければなりません。
少量の追い醤油をして更に1時間です。
4時間経ってちょうど良ければ出来上がりですが、少し薄いと感じれば、
更に追い醤油をして、更に1時間煮ます。
まあ、火加減もありますから一概には言えませんが、4時間~5時間掛かる料理です。下処理からみれば2日間を要します。
材料は三枚肉ですから、仕入れ値は知れています。
ほぼ手間暇の価格なのです。
普通はオーダーしないメニューなのですが、連れがオーダーしていたので
止める事はできませんでした(爆)
一口食べましたが、やはり、良い仕事していましたよ!
どこでもあまりオーダーしない角煮なので、比較はできませんが相当に旨いですよ!
〆には蕎麦、麺硬めです!
蕎麦切り自体は、他人の褌相撲ではありますが、さすがに、このお店では致し方ないでしょう。
それでも煮返しが旨い!最高に旨いのです。
藪蕎麦の煮返し程辛くはないですが、やや辛めですので、そば切りの
半分くらいを浸けて食べるのがお勧めです。
これまで多くの蕎麦を食べて来ましたが、全く負けてはいませんよ!
いやぁ~、この日も大満足でした。
信頼関係、そして、お互い様の関係もあります。
長く付き合いが出来ているのは、まさしく信頼関係以外のなにものでもないと
改めて思いますね!何を言っても言われても気に掛からないほどの信頼関係。
ここのお店の廃業が先か?私の終末が先かは誰にも分かる筈も無いですが、
良いお付き合いができている以上は通いますよ!
誠に遺憾ですが、こちらのお店はこの夫妻一代で間違い無く「糸偏に冬」で
ありますよ!
二人姉妹が余りにも優秀で自分の道を決めた為、跡を継がないと言うのも
、夫妻に取っては致し方ない事だと思っているに違い無いでしょう!
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