庄内町の閑静な住宅地にある、ケソチャソラーメソ(余目店)に伺いました。
前回訪店時は、臨休で見事に振られておりますorz
数あるケソチャソの中で、一番好きなお店でありました。
あれだけ愛され、ケソチャソの中でも随一の人気を誇ったと云われている様です。
初代余目店主が疾病を理由に、止むを得ず閉店され、幻となりつつあったのですが、有難い事に、二代目店主の元、復活営業されたのです。
相当の時間が経ってしまいましたが、それこそ超久しぶりの、通称「アマケン」の記事になります。
この日は、かなり出遅れて到着が10時50分となってしまいました。
奇しくも駐車場は一台分だけ空きがありました。
既に開店されたのか、外待ち3人と言う状態(凄;)
前店主時代は平日ではありましたが、10時40分頃でシャッターを取れたものですが、それ以上の人気になっている様です(流石)
引き返すか?それとも待つか?
駐車場に車を納めて、待つことにしました。
外待ちの時点でオーダーを打診して来ます。
小盛り、油抜き、硬めと伝えます。
5分も待たない内に店内に案内され着席できました。
更に5分も待たない内に着丼です。
段取りも良いし、回転率も良い感じで非常に好感が持てます。
そして、大事な、人当たりの良い接客をしてくれます(感心)
30分待ちは覚悟していただけに本当に嬉しく思いました。
さて、スープからですが、油抜きではありますがラードと煮干しの香りが相まって最高です!とても美味しいです。
そして、麺は?
いやぁ~、こちらも想像、期待通りの力強い麺。
太さ、縮れ方、硬さとドンピシャで言う事なしであります。
ケソチャソに来ている、ケソチャソを喰っていると言う幸せな気分になれる麺です。
そして、海苔から発する磯の風味が、更にスープを引き立てます。
一般的には焼き海苔を使用するお店が多い中、こちらは乾し海苔で、
焼く手前の状態の海苔です。
これは実に美味しいです。
どんなスープにも合うわけでは無いのかもしれませんが、ケソチャソのスープにはベストマッチでありましょう。
各店舗で違うのは当然ですが、普通で頼んでも少し濃く感じたり、硬めで頼んでも少し軟らかかったりと様々ではありますが、こちらの店舗でのオーダーはドンピシャで当たりました。
メンマも丁寧な良い仕事しています。
手間暇掛けているのが分かります。
しかし、店主は代われども麺は、前店主渾身の製麺を彷彿させる出来と言って良いのではないでしょうか?
グルテンの引き出し方も絶妙。
私の好きな類の小麦粉を多めに使用しているものと分析します。
ハーフムーンの池田名人が打つ麺も然りですが、麺自体が美味しく感じるのです。
恐らくですが、パン用粉の多めの使用と分析します。
そして、こちらのお店では打ち立てに拘っていると思います。
余談にはなりますが、そもそもケソチャソで一番多く利用させて貰っているのが、城下町店でありまして、店主も私のところにたまに食べに来てくれると言うお互い様の関係があります。
私が訪店して会計をする時に、数十秒程ですがご挨拶して会話を交わします。
その時に、嫌でも目に飛び込んで来るのが茹で釜です。
麺が浮いています。事ほど左様で、ケソチャソの麺は打ち立てと言うか、当日麺と分析する次第なのです。
そう、その当日打ちの麺だからこそ美味しいと思うのです。
これは賛否と言うよりも完全なる好みの問題です。
私は、昔は熟成麺が好きでした。今は打ち立てが一番好きだと言う事では無いですが、やや若い麺の方が好みになりました。勿論、たまに熟成麺に出合うと、やはりこれも良いなと感じてしまうのですから、一概には言えないんですけどね!
以前は熟成麺に拘っていて、それこそ開業当時は若くても3日は置きました。4日、5日目あたりの麺がより好みでした。6日、7日となるとかん水も飛んでしまい中華麺の風味も無くなり、流石に好みからは外れお客様には提供できませんので廃棄処分orz それだけ見込んで仕込んでもお客様が来ない!(苦笑)
そんな時代もありましたよorz
まあ、そんな事はどうでも良い事ですが、ケソチャソに嵌まったら、もう他のラーメン店には行けなくなる中毒性を秘めているとも思います。
お客様好みで如何様にも作ってくれるのも非常に有難い事だと思います。
頑なな職人が駄目と言う訳では無いですが、客商売の経営者ならば前者、
私も完全に前者派です。
本当に特徴があり強い個性のある中華そばです。
各店舗で、スープや麺が微妙に違います。
好みの問題ではありますが、全店美味しいですよ!
全てのお店が繁盛しているのですから当然と言えますけどね!
全て総本山で修業されて、同じレシピの筈なのに違うと言うのも面白い。
それは、各店舗の店主の好みの味に寄って行くからでありましょう!
事ほど左様で、自分のお店の一番のファンはそこの店主であらなければいけません!
必ずや店主の好みの味に変化、移動して行くものなのでしょう!
全く同じ様な味ならば、ただのチェーン店で面白くありませんから。
各店舗で味が違うから、ファンも分かれるのです。
自分の一番近いケソチャソに行くかと言ったら、必ずしもそうではないと分析します。
そして、それこそどこのお店も繁盛しているのですから、流石の一言に尽きます。
津々浦々にあるのならあれですが、庄内だけでも7店舗もあるのですから驚きです。
自分のベストのお店を探すべく、全て回られる事をお勧めします。
それでも、総本山は絶対に外せませんよ!総本山未食ではケソチャソを語る事なかれ!勿論初訪で無くても良いので、必ず本店は食べておくべきです。
と言う私も県外のケソチャソは全て未食ですけど(苦笑)
とにかくケソチャソと言う食べ物は唯一無二。
良い意味で言えばインスパイア、悪い意味で言うところのパクリみたいなラーメンもあるのかもしれません出現する可能性はあると思います。どうせやるならば小麦粉の手捏ねから真似して欲しいものですね。
苦労して真似するのがインスパイア、苦労せずに真似するのがパクリと言うべきなのでしょうかね!?
以前、鶴岡店主と麺に付いて話した時があるのですが、身体のボロボロ状態を見て、老婆心ながら「ミキサーには頼れないのですか?」と打診した事があります。
すると、やはり「それ(手捏ね)が親父(故堀氏)の教えだから、親父の目の黒い内はとんでもない、それに独自の食感にならないからなぁ~」と仰っていたのが印象的でした。
総本山の親父さんが他界しても、教えを守っている鶴岡店主。
やはり、ケソチャソは手捏ねが原点!
正に製麺は格闘(感心)
いやぁ~、講釈に能書きが長くなってしまいましたが、本当に超久しぶりのケソチャソ、堪能させて貰いました(感動)
繰り返しになりますが、ケソチャソは全店舗繁盛されている様です。
その中でも、この様な全てのお客様がわざわざ足を運ぶ立地で繁盛を続けているのですから一際異彩を放っています。
通り掛かりでのたまたまが、ゼロなのですから!
このシーズンオフは、遠征がたったの2軒と過去最低、最悪で終わりましたが、
そのお蔭で、旧余目管内も数軒訪店できて本当に良かったと思います。
旧余目管内も非常に熱いと思いますよ!似た感じのラーメンが無いところが関心を寄せているのもあると思います。
色々の面で勉強させられた事がありました。旧余目管内全てのラーメン店に「有難う御座いました」とお礼を申し上げたい気持ちです(深謝)
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