妙な花?

ガザンの花が満開です。
ゼンマイはムラサキヤシオツツジが満開だと、そのあたりの山のゼンマイは最盛期。
そして、ガザンの花が満開になるとワラビが最盛期と昔の人は目安にしたと言います。
学名はタニウツギと言いますが、この花の名前は各地で違います。
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秋田のお客さんにお聞きすると鰯花と言います。鰯の捕れる時期に咲くからでしょう。その他、田植え花、皐月花呼称のある地域もあるとかです。
新潟のお客さんにお聞きすると、じくなし花と言います。庄内で「じくなし」と言うと不器用という      ニュアンスがありますね。
不器用な花とは???
地元の人にお聞きすると、「ガザ」とか、やはり、じくなし花と呼ぶんだそうです。海岸付近の       漁師の家では、非常に嫌っている花です。
屋敷に植えたりすると、火事になるとかの悪い迷信もあるようです。
どうしてなのでしょうか?
お客様の中でもお年寄りにお会いすると、いつも質問します。
どうやら、この木というのは他の木よりも燃え難いことから、昔はお骨の箸渡しの「箸」にした       木であると言うのがわかりました。
更には、木釘にすると尚成長を続けて釘として打ってからも成長を続けるのでとても頑丈だと       言う事から、棺に打つ釘として利用したんじゃないかという話でした。
ここまで来ると、解けた感じで納得できますよね。
葬式事に使用する為、縁起が悪いということから嫌ったものと思われますね。
なるほど、家の屋敷に植える者もなく、庭垣にする者もなく、花瓶に生ける者も見たことも聞いた事もないですからね。
迷信ならと人とかわったことをしても悪い訳ではないですが、他人から後ろ指をさされてもいけませんし、たまたま不幸が起こっても嫌な思いをしますから、謎が解けたとしても、この類の迷信には逆らわない方が無難でしょう。
と私は思います。