S瀬は宿場町でした。先日、お客様を案内させて頂きました。
現在5軒の旅館がありますが、5軒のうちの2軒は旅籠屋でした。
旅籠屋とは現在の旅館と同じで食事を出しました。
これらが開業したのは江戸時代に入ってからのことで、それ以前は木賃宿と呼ばれて、全て 自炊だそうだったようです。
木賃とは薪代のことでしょう。旅人は米を蒸して干し飯に食料を持参したと云われていますが、何があったのでしょうかね。
塩と味噌くらいしかなかった時代もあったのではないでしょうか?
さて、旅籠屋にも2通りあり、普通の食事を出す平旅籠屋と食事と女付きという飯盛旅籠屋が あったといいます。
いわゆる売春宿な訳ですね。
現在残っているのは、A田屋さんとS本屋さんの2軒ですが、売春宿ではありませんでした。
地元には遊女屋は一軒あったようです。現在、薬や本を売っているK屋さんというお店のところにあったものですが、現在のK屋さんとは全く関係はありませんので悪しからず!
現在は廃業しましたが、K田商店という雑貨屋のところがK田坂と言って、
S瀬から笠取峠を通りK波渡へと抜ける旧道です。
現在でも若干は旧道が確認されます。
以前は、K田商店の前にS本屋さんはありました。
坂の上に対して、坂の元に旅籠屋を開業したということで、S本屋という
名前を付けたのでしょう。
ん~む。歴史のある良い町ですね! 続く…。