本年初の「宇宙戦艦」さん

2017、初『宇宙戦艦』さんにお邪魔しました。

毎年の事ですが普通では想像もできない、今年は1月5日まで休み。

しかし、これは当然と言えば当然なのです。

市場が動いていないのですから、どうにもなりませんね(苦笑)
新鮮な魚介類が入荷しないとやる気にならない店主であります。
期待したネタが入荷しないと全くやる気にならない店主です(笑)

それだけの拘りを毎年続けられているのです。

因みに定休日も自ずと日曜日になります。

土曜日夕方は市場がお休みだからです。

img_4063-800x592

そして、お邪魔したのは、翌6日でしたが時化で市場がありませんでしたorz

まあ、私はどんなに嫌でも海を見ない日はありませんので舟が出ていないのは
承知していました。

しかし、セカンドドーターが帰省していて、杜の都に戻る日でもありました。

セカンドドーター曰く、食べたいのは、とん太「味噌」と「やまと」と言っていましたので、クリアーした
「とん太味噌」残った「やまと」さんに自ずとお邪魔する事に相成ったのでありました。

さて、新年一発目の手始めは?

ハリハリ大根漬けであります!

img_4064-800x549

私にだけのお通しでありましたが、「おかん」が食べたいだろうと、
カドの卵を一口食べてパスしました。

間違いの無い味、最高の味付けでありました。

何を食べても少し濃い目の味付けは、本当に私好みです。

店主自体が、「薄いの嫌いだから!」と、まさにお客さんに合わせるのではなく、
自分の好みの味付けで提供しているところが、ある意味素晴らしいと思うのです(笑)

これからの時期に益々美味しくなる、ブリの照り焼き、或いはアラ煮なんかも大量の砂糖を使用して味付けするのです。

砂糖控えめと言うお客さんもいるそうですが、「はい、分かりました」と
にこやかに応え、いつも通りの味付けにして提供するらしいです(核爆)

さて、当たり前ですが舟が暫くの間出ていないのですから、この様な日は
魚以外の料理をオーダーすれば良いのです。

いつもの和牛ローストビーフ。

img_4065-800x600

いやぁ~、いつもと微妙に違いました。

包丁で切っていて、出て来る前から私は分かりました。
まさに違いの分かる男です(爆)っうか誰でも分かるでしょう(笑)

勿論、いつもよりも極々僅かですが美味しく頂きました。

いつもは100点ですが、この日は105点でしょうか?(爆)

鶏の唐揚げです。

これも他とはちょいと違います。

生姜風味がして来ます。そして、葫がほんの隠し味程度でしょうか?
葫風味のきつい唐揚げはあまり好みではありません。

img_4066-800x577

色から見てもベースは塩味ですが、醤油も多少は垂らしていると思います。

醤油オンリーの味付けだと、旨いですが体裁を考えると
塩も使用した方が旨そうに見えるのではないかと分析します。

そして、この衣が他とは多少違っています。

私もこちらの唐揚げを食べたのは、31年以上も前になりますが物凄く衝撃を受けましたよ。

唐揚げは幼い頃から一番の大好物であったので、どこに行っても唐揚げを必ずオーダーして来ました。
更には高校時代には作り始めていました。

その後もそれまで食べた唐揚げよりも一番旨いと思って作り自負していた頃、
こちらで初の唐揚げを食べて、KOされたのですorz

こんな旨い唐揚げあったのか?と恐ろしくなった記憶半分と、
自分の腕の無さに情けなさが半分でした(苦笑)

それでも諦めずに唐揚げには、その後、1000回以上は自作して来ました。

まだまだ、こちらのお店の唐揚げには追い付けませんので唐揚げへの挑戦は既に糸偏に冬になっていますorz

ただ判明している事は色々あります。

まずは揚げ油ですが、新しいのは絶対にNGでした。
天麩羅と全くの逆なのです。

そして、衣は暫く片栗粉のみを使用していましたが、
小麦粉類もブレンドすると、より衣が良い感じになりました。

コーンスターチも使用しましたよ。

その関連で20年も前の事ですが、鶏の天麩羅を作った時にヒントを掴みました。
天麩羅と言う事で卵を入れる事もしました。

天麩羅用の卵黄だけとか、フリッター用の白身だけとか、そのまま卵を入れてみたりもしました。
勿論殻は入れませんよ(爆)

調味料も塩、胡椒、味の素、和ガラシ、一味唐辛子、更には色々な
香辛料も試しました。

しかしながら、案外シンプルが一番旨いと言う結論になっています。

あとは、揚げ方も工夫しました。二度揚げしたりもしました。

二度目は高温に設定を替えたりしたり、二度揚げにゴマ油も使用したり、
色々やりました。

分かった事は、どんなやり方をしても、唐揚げに一番合うのは
爽と言う事でした(核爆)

そして、シューマイです。

こちらも当然ながら自家製です。

img_4067-800x592

中華料理店は大人になるまで入店した事がありませんし、
入店しても、点心はほぼ餃子でありましたので、シュウマイはそんなに
オーダーして来たものではありませんが、このシューマイもこれまで
食べたシューマイの中で一番旨いと感じて食べた代物です。

これもインスパイアして5回くらい作っていますが、
豚挽肉と玉ネギ以外にも、何か隠されている味がします。

シーズンオフになったら、ガチで一度やってみます!

恐らくは、「おかん」から「全然違う!」と言われ、ぶち切れて
糸偏に冬になる結末か?(核爆)

そして、揚げ出し豆腐です。

img_4073-800x557

いやぁ~、出汁が半端無く旨いです!

高級鰹節、醤油、味醂、砂糖、酒でしょうか?

まあ、このくらいは誰でも分かっているのですが、
出汁の取り方が肝心、そして、どのくらいの甘味を加えるかでも全然違って来ます。
勿論、醤油の入れ方も難しいです。

味の薄いのは美味しくないですからね!

まあ、これは豆腐でなくとも、茄子でもキノコ類でも何でも
旨いのですよ!因みに私は揚げ出し茄子は言語道断です(爆)

そして、この日、唯一の魚類です。

秋味の西京漬けです。

11月に獲れた物ですが、その後ちょうど良い塩梅に漬けられて
冷凍庫でキープして貰っていたものです。

最後の一切れです。私は食べずにセカンドドーターにやりました。

勿論、天下の仁三郎の定置網で獲れた物です。

仁三郎とは絶対に…。
えっ!?もう聞き飽きましたか?(爆)

因みに、私は絶対に仲良くして行こうと、正直打算が働くところであります(核爆)

img_4068-800x499

夢と言うと仁三郎さんに失礼になりますが、目標と言う事で『伊関水産』
と言う会社を立ち上げて欲しいのです!私は筆頭株主です(爆)

主に、アジの開き等の干物作り、目玉は飛魚の焼き干し、
或いは、
青子やイナダ節作り、鮭節も有りです!

アジや鮭のナンプラー作りも面白いと思います。

平目は五枚下ろしにして刺し身で売り、余ったアラは骨センベイ作り、
免許さえ取れば、豆フグの出汁作りは最高でありましょう!
出汁醤油を作り、小瓶で売るのも良いんじゃないでしょうか!
今は二束三文でも、出汁で売れば高級品に化けます。

これで塩ラーメンをやったら?マジヤバですよ?(凄過;)

その他も色々な事がありますが、あえてここでは触れません。

そして、伊関水産の夢としては、100年後にカップ麺の製造事業部が出来て、
天下の丸ちゃんを超える日が来ると言う事です(核爆)

更には100年までは掛らない気もしますが、多少の時化でも漁が出来るような時代が来ると思います。

多少の時化でも網が流されない仕組みになり、網は舟から揚げるのでは
なく、特殊の大型ヘリコプターから揚げるのです(爆)

その頃には、残念ながら三瀬港も由良港と言うものも無くなり、
伊関港と言う新しい港が出来ていると思います(核爆)

そんな事ではありますが、この日は魚以外と決めていましたので茶碗蒸しもオーダーしました。

img_4074-800x580

これも全ては出汁が決め手です。

茶碗蒸しで思い出しましたが、大恥を掻いた事があります。
24歳か25歳の時だったと記憶しています。
割烹みたいなお店に行き、会席膳での出来事です。

メンバーは、私以外に5,6人の御曹司等でした。
勿論、私だけが裕福な家で産まれた訳ではないので御曹司ではありませんでしたがメンバーを考えると、
全員が悪い意味の「ドラサン」であったと思います(爆)マージャンならドラサンは最高ですが!(爆)

全員が茶碗蒸しだと思って食べた代物が、固まっていません(仰天;)

メンバーの1人のドラよりも程度の低い馬鹿息子が、「茶碗蒸しを失敗する馬鹿がいるのか!」
と、ぶち切れてしまったのです(爆)

「作り直させる!」くらいならまだしも、金を払わないとマジ切れしていました(核爆)

生ビール4,5杯、リザーブだったか?スーパーニッカだったか?を
ボトル半分くらいしか呑んでいない小生は、まだまだ冷静でした(爆)

その馬鹿息子を宥めながら、「話は俺が付けて来るから!」と
鈴を持って猫に向かうのでありました(爆)

厨房に出向き、「すみません、今出して貰った茶碗蒸しが固まっていませんでした!」
と恐る恐る申し出ます(爆)

厨房の中堅クラスの板の後が、タバコを吹かしながら
「あれは茶碗蒸しなんかじゃないですよ!」

実際的には、茶碗蒸し風スープであったものなのか?(大汗;)

しかしながら、タバコを吹かしながらの答弁にはマジ切れしてしまったのです。

茶碗蒸し風スープであるのなら、お吸い物代わりでありますから、しんがり前に出てくるのが当然でありましょう。
しかし、中盤で提供されたのでありました。

しかも、レンゲじゃなく、茶碗蒸し用の小さなスプーンだったのです。

当然ですが、それ以上の指摘もクレームも言わずに退店しましたが、
二次会では、更に酒が進み暴風雪波浪警報の大荒れになった小生でありました(核爆)
既出の馬鹿息子以上に怒ってしまった小生です(核掛自爆)

まあ、タバコは作っている人がいて、販売している人がいて、
買って吸う人がいる訳ですから、悪いとは一概には言えませんが、
板場で吸いながらお客さんに対応する事は、私から言わせれば板前とは言えません。板の後です(爆)

そして、しんがりは弁慶飯の山形菜っ葉抜き。味噌付け焼きおにぎりです。
お吸い物も次元が違う旨さでありました。

img_4075-800x564

セカンドドーターに美味しい刺し身も食べさせたかったのですが、
こればかりは仕方ありません。

まあ、そのお陰でこの日の会計はいつも以上に安くて済みました(笑)

他にも美味しいだろう料理屋さんは多くあると思いますし、行ってみたいお店はありますが、
やはり、これまでの付き合い、そしてお互い様の関係がありますので個人的な時以外は別ですが、浮気はできないところです。