大清水蕎麦

鶴岡市の大清水さんで、生そばを食べて来ました。
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「そね」と「天ぷら」を注文しました。
そねは大体三人前ありますから、大人二人で食べるとちょうど良いくらいです。
独りで食べるには、かなりの気合と精神力を要します(爆)
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「そね」ですから、当然、「そね」で出て来ます(笑)
「そね」とは何ぞや?私なりの見解ですが訛っただけだと思います(笑)
「お供え物」が語源ではないかと言う気がします。残念ながら全国方言辞典にも庄内方言辞典にも載っていません。
神様に、季節で収穫したものをお供えする時に使用した木製の入れ物のことを「そね」と
言ったのが始まりではないかと思います。
おそなえもの→おそなえ→そなえ→そんね→そねと訛ったと考えるのが正解のような
気がします。
とにかく、庄内人は訛っていますからね。例えば、スケトウダラの事も、スケソウダラ→
スケソウ→スケソと言う風に…(笑)
ただ文献に載っていないので断言はできないところではありますが、、、(苦笑)
現在は、それこそ農家などでは、土に苗を植えるプラスチックの入れ物のことも「そね」呼称です。
旅館、ホテルなどでも料理を運ぶもの、下げるものも、通称「ハコビ」の事を「そね」呼称しています。
因みに、「そね」は古語で土壌のやせた土地という意味があります。
寒冷地の土壌のやせた土地に蕎麦を植えたのが始まりと言われていますから、
そねに蕎麦を盛ったのですから関係なくとも偶然の呼称ですよね。
不勉強で詳細はわかりませんが、そのような木製のお供えを入れたものの大きさ等まではわかりませんが、風習は平安時代まで遡るものではないかと睨んでいます。
まあ、そんな事はどちらでも良いのですが、ここの海老の天ぷらが馬鹿旨です!
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ジャンボ海老天です。この海老2尾食べただけでも結構お腹がいっぱいになるのに、
「そね」と戦わなくてはいけないのですから、それこそ相当の気合がないと向かえないのは言うまでもないです(爆)
食べながら外を見ると、近くの大清水の天然水を汲みに次から次へと
人がやって来ます。
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これが大清水です。江戸時代の文献には「温海村の平清水」とあります。
なぜ名称が変わってしまったのでしょうかね。
水量が多かったので大清水になったのでしょうか。
まあ、ここの蕎麦が旨いので、そんな事はどっでも良いです(爆)